ベートーヴェンの音色

ピアノ教室をしています。ミュージックドルチェの田中美穂です。

寒くなり、風邪が流行していますね。我が家の娘も疲れがたまったのか、一週間の、ダウン。やっと落ち着き、ブログ再開です。

今日はベートーヴェンについて、簡単に私なりに書いてみようと思います。

音楽室などの肖像画をみると、がっしりとした額に強そうなあご。眼光は鋭く髪の毛はあらゆる方向に逆立ち、近寄り難い雰囲気ですよね。

事実、ベートーヴェンは短気でがさつ、約束を破れば烈火のごとく怒る、そんな一面があったようです。しかし、同時に人間好きで親切なところもあり、心の中にはあたたかな愛情も持ち合わせていました。

ベートーヴェンはドイツのボンという町で生まれました。お父さんは宮廷のテノール歌手で、大酒飲み。ベートーヴェンは幼い頃からお父さんに音楽を教わりました。すぐに才能を示したので、お父さんは息子に神童という看板をつけて売り出そうとやっきになりました。

4才になると、とても厳しく音楽を教えられるようになり、日に何時間も無理やり弾かされたり、部屋に閉じ込められたりしていたので、音楽が大嫌いになるところでした。

しかし、おかあさんは違いました。いつも優しく、あたたかな幸せを感じさせてくれるただ一人の人がお母さんでした。そのお母さんはベートーヴェンが17才の時に亡くなってしまいます。

責任感の強いベートーヴェンは貧しい家庭の家計を助けるため、オルガン弾きとして、奮闘します。

21才の時にベートーヴェンは音楽の都、ウィーンに引っ越します。ピアノの演奏と作曲の腕を磨く為です。教会や宮廷に、雇われなくても作曲の注文で経済的に独立する事ができるようになりました。

しかし。。。ベートーヴェンに不幸がおこります。誰よりも鋭い感覚の耳が悪くなってきました。人と自由に会話すらできない。。。ベートーヴェンを孤独が苦しめました。だんだんときこえなくなる恐怖から沢山の有名曲が生まれました。大きな困難を乗り越え、屈せず、苦悩から歓喜へ!という人生を肯定する信念はそのまま彼の音楽となっていったのです。

ことしもあと僅か、クリスマスが終わればベートーヴェン第九番が至る所で演奏されます。今年一年生きてこれた喜びをこの曲で噛み締めたいですね。

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